きらきらEvery(仮)

書き留めたいことを書く

少年ハリウッド感想2022 第6話「雨の日の居場所」

 雨の中、傘をささずにずぶ濡れでハリウッド東京まで来たキラ。「傘飽きたんだもん」。4話以前では考えられなかっただろう姿だ。エアボーイズという舞台を通して、何かを乗り越えたように、吹っ切れたように見える。それに引き替えマッキーは、前回の舞台でのミスを引きずり、「ここも自分の居場所じゃないんじゃ……」と思い始める。

 「学校も合わない、家族も面倒、この仕事も向かないってなったら、俺の居場所なんてどこにもなかったりしてな」そうカケルに吐露するも、「居場所って何?」と問われてしまう。この二人の求めているものが違うのも興味深い。「家」や「学校」があるカケルは、この先に進むべき「道」を、一人暮らしで学校も退学しているマッキーは、「居場所」をずっと探している。

 「居場所」というのは、自身の重心を置ける場所なのだろうか。それとも、自分を無条件で受け入れてくれる場所なのだろうか。たぶんマッキーにもわからないのだけど、不安定な足元から眺める世界で、「目標」があって、ピンとした芯を持っているように見えるキラのような存在は、羨ましくもあったのだろう。
 「お前には居場所があっていいよな」。うっかりと口にした軽口はキラの逆鱗に触れて、私たち視聴者もわかった気になっていたキラの覚悟の強さを知ることとなった。
 仲直りのためにキラにプレゼントしたハイパーアロミングDXは、その匂いでは気分爽快にはさせてくれなかったけど、結果的には気分爽快になったから、やっぱり効き目は本物だったんだ。「半」永久的にだけど。

 

※お詫び※ 今回のエントリですが、アップするのを忘れてしまい1日遅れになってしまいました。アドベントカレンダーとして失敗してしまいましたが何卒ご容赦ください。