『Paradox Live Dope Show 2024 in CINEMA』を見た
今年の映画館の記憶の半分は「KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-」(以下キンドラ)だったんですが、キンドラと同じくavexが手掛けるHIPHOPコンテンツ「Paradox Live」(以下パラライ)のことをみなさんご存じでしょうか。
私が知っていたことと言えば
くらいなもので、2023年にはアニメも放送されていたってことも知りませんでした。アンテナ低くてすまん…
なんでそんな中急に、2024年に開催されたライブの劇場版を見に行ったかと申しますと、ここで冒頭で名前を出したキンドラにつながるわけです。キンドラ、キンプリシリーズと言えば応援上映の形態を一般化(したのか?少なくともオタクの間では)した作品ですが、その性質上何度も上映に通うことが多いです。私も今回は控えめとはいえおそらく10回以上は行っています。その上映前の予告で何度か流れた映像がバチバチにカッコよく、しかも参加されてる声優さん・歌い手さんをほぼほぼ知らなかったので、その中に井上麻里奈さんを見かけて「えっ女性もいるの」と驚き、avexがんばえ~の気持ちもあって、まあ1回見に行ってみるか…と、ほぼ何の予習もしないまま乗り込みました。

何グループいるのか、チラシを見るとどうも今回のライブにはいないグループが1つあるとか、世界観わからんとかありましたが、MCほぼなく(最後の挨拶だけあった)ぶっ通しでライブなので、楽曲とキャストさんの歌声だけで殴られる体験、大変良かったです。どのコンテンツでも中心になるグループを好きになりがちなので、楽曲の感じからしてもBAE(ベイ)が好きかも~と思っていたところで登場しました、井上麻里奈様。ビジュがバチバチにカッコよくて、曲調は普段の好みとは異なるんですが、あまりに良すぎて脳が焼けてしまった。
Paradox Live Dope Show2024
— 井上麻里奈 (@Mari_navi) 2024年11月30日
in CINEMA
全国ロードショー開始しております。
あのLIVEの興奮を是非、劇場の大画面で堪能してください✨ https://t.co/8Gnxee4Uuf pic.twitter.com/gObWxSVxHF
良良良良すぎる~~~~~~~~!!!!!!そもそも私は女性声優さんの出す少年声が好きだった!最近は高音を自然に出せる男性声優さんもたくさんいらっしゃるのですごいな~って思うし好きだけど、それとは別に女性声優さんからしか摂取できない少年声がある最高~~~~!と、大興奮しました。最初にもらったチラシと曲の感じからして、17歳くらいかな🎵って思ってたら14歳だった上にキービジュでは膝小僧見えててひっくり返ってしまったけどな。あとひっくり返ったと言えば、BAEのCV村瀬歩のキャラも声も好きすぎるよ~♡って思ってたらなんとこの14歳ショタと異母兄弟で横転した。なんなんだよ燕財閥…!
同じくミリしらの友人といったんですが、帰りは二人とも井上麻里奈様にメロりながら帰宅しました。これを機にサブスクでパラライ曲聞くか~ドラパもきけるの助かる…と、数日間プレイリストを流していた私あてに、友人からLINE。「驚かないで聞いてくださいね。パラアニ完走しました───」※この友人は私の5倍は忙しい人&そこまでオタクではないわりと常識的な一般人です いつもは私がハマってるコンテンツに沈めることが多いのですが、今回は「面白かったので時間があったらぜひ見てくださいね」と初めて逆布教された。これは見ざるを得ない。ということで少しずつですが見始めました。
あと2023年のライブ円盤を買った。

だってぇ…燕 東夏様(CV井上麻里奈様)も出演されているっていうし…今度その友人が家に遊びに来る予定だったから一緒に見たくってぇ……
井上麻里奈様の話ばかりしてしまいましたが、他のチームにも2人女性Voがいて(一人はもしかしたら本当に女性役なのかも?)男性Voの中に混じる女性Voってめちゃくちゃ綺麗だな~!って大好きになりました。普段は男性Voの曲ばっかり聞いてるけど、パラライの曲はバランスが良くて好き。
ということで御布施代わりにシネマライブを見に行ったらうっかりハマってしまった話でした。まだドラパ聞き終わってないし、本当に関係性とかわからんまま楽曲が良くて聞いてる。友達は悪漢奴等(あかんやつら)というチームが好きらしい。へ~~~もう20年以上友達やってるけどそこなんだ!意外過ぎる!と、新たな発見もあって楽しい。悪漢奴等のわちゃわちゃ感が可愛い…と言ってたのでたぶん友達はだいぶ深い沼に入ってそうな気がします。
惜しむらくは本当はSceenXで見たかったんだけど二人の都合いい時間にやってなくて見られなかったことです。もしまた来年もやってくれたら次こそは見たいな!というかLVも行くと思う。
画業40周年記念「清水玲子原画展」
大好きな漫画家さんの一人、清水玲子先生の原画展が福岡でも開催されるとのことで行ってきました。世代的には「輝夜姫」なんですが、長期連載だったので途中で離脱したりして、個人的な思い入れは漫画文庫版で読んだ「月の子」や、輝夜姫の後に連載された「秘密<トップシークレット>」のほうが強いです。今回は「エレナ&ジャックシリーズ」「月の子」「輝夜姫」「秘密」の連載作品をメインに、短編やタロットカードモチーフの作品の展示等あり、どれももちろん美しく繊細で見ごたえがありました。絵柄の変遷は多少あるものの、初期作品からずっと完成度が高く、常にスタイリッシュなのは本当にすごい。
作品展示数は「秘密」が多く、特に下絵と完成原画も展示してくれていて、もう下絵から完成図が先生の脳内にはあるんだろうなあとか、下絵でも薪さんの顔には気合が入ってるな、とか、そもそも下絵の段階でうますぎるとか、完成した作品だけからはわからない発見ができてよかったです。ネームノートも展示されてたけど、ネームもきれいすぎるんよ。もうそれは下描きなんよ。デビュー前の作品や落書き帳での習作などの展示も少しですがありました。
印刷された作品も素晴らしいですが、生原画でしか得られない成分があるので、ファンの方だけでなく、美術やイラストに興味がある人はぜひ行って欲しい。ゆっくり見て1時間くらい楽しみました。
物販も素敵なグッズばかりで、家にこんな絵が飾られてたら毎日幸せに過ごせるな~と思いながら、画集といくつかのグッズを購入。本当は全部ほしかった。輝夜姫は全巻読んだんですが、後半の記憶が曖昧なのでまた読み直したくなりました。ほかの作品も掘り出して読もう。



少年ハリウッド感想2022 第26話「HOLLY STAGE FOR YOU」
長めに取られたOVERTUREの時間は、私たちをハリウッド東京に迎え入れるための魔法だ。
この回は特に、音響にも最新の注意が払われているように感じる。マイクを通して響く声や、それに応えるファンの声援、衣擦れの音。恒例の自己紹介は、もちろん一話とは比べるでもない。特筆すべきは、キラの自己紹介だろう。今までキラキラのエフェクトを描写するのが、この作品にしては違和感のある演出だと思っていたけれど、そのエフェクトが初めて外された今回こそ、本物のキラキラが見えた。
現実のライブでは恒例の、衣装替えのためのつなぎMCも描写される。次に歌う曲のフリをレクチャーするMCだなんて、少年ハリウッド以外ではなかなか見ることはできないだろう。赤箱組の次は年長組によるデュオ。その後の衣装替えも赤箱組のMCでつなぎ、5人揃ってさあラストの曲、というところで、メンバーも知らないサプライズが私たちを待っていた。
それは、シャチョウから贈られたクリスマスプレゼントであり、彼らが今までに描いてきた軌跡の記録。
「初めまして」から生まれた彼らは、何度も「ありがとうございました」と繰り返し、そのたびに生を受ける。
シャチョウは私達の心を見透かすように「恐れてはいけない」と告げる。終わることを恐れてはいけない。彼らのステージは続いていく。少年ハリウッドと、私たちファンはこれから始まっていくのだから。
初回から丁寧に描写された世界は、私に「少年ハリウッドは存在している」という魔法をかけてくれた。もちろん、彼らが本当の肉体を持って、同じ世界にいるわけじゃないということはわかっている。けれど。少しのきっかけがあれば、何かの折りに触れては、彼らとの世界が繋がるのだと、そう信じられる気持ちを持てるようになったのは、監督を始めとして、この作品に関わったすべての人の愛ゆえだろう。
願わくば、この輝きが、まだ見ぬ誰かにも届きますように。
この『少年ハリウッド感想2022』は、2016年10月30日発行の同人誌『少年ハリウッド26話感想本 “ THANK YOU FOR YOUR BLESSINGS!! “ 』に加筆・修正の上、再掲したものです。これまで26日間のお付きいありがとうございました。
少年ハリウッドという作品は、何度見てもその都度あたらしい気づきや思いを得られるので、また性懲りもなく同じように感想を書き連ねることもあると思います。その際はどうぞよろしくお願いいたします。
少年ハリウッド感想2022 第25話「瞳を閉じる日が来ても」
ステージの上で折り重なるように眠る5人。その瞳を開かせたのは、去ったと聞かされていたシャチョウだった。そこにシーマやテッシーも現れる。ステージを降りるように告げるシーマの命令も、彼らをおいて出ていったシャチョウの言うことも聞かないと宣言し、クリスマスライブまではこの場を守り抜くと決める。
そのクリスマスライブに向け、どうすればいいのか話し合う彼らが見つけたのは「最高のいつも通り」。
クリスマスライブを終えてしまえば、新生少年ハリウッドだけではなく、ハリウッド東京も建て替えのため取り壊されてしまう。限られた時間を惜しむように、客席で朝食を取る五5人。いつものマッキーの思いつきで一人ひとりモノマネを披露する羽目になる。順に与えられたお題でモノマネを披露していくメンバーたち。
最後になったカケルに与えられたお題は「少年ハリウッドのモノマネ」だった。
少年ハリウッドのモノマネをするカケルに紹介され、5人はステージにあがる。ステージに上った5人もまた、少年ハリウッドのモノマネをして、無人の客席に礼をした。
最初は何者でもなかった。役の力を借りて、初めて舞台に上がった。そして1年前のクリスマス、彼らはアイドルとしてようやくステージに立った。
そして、最後の瞬間まで「少年ハリウッドになり続けよう」と決めた。
それを陰から見ていたシャチョウとシーマ。シーマはシャチョウのことを「シャチョウ」と呼び、「みんな随分『少年ハリウッド』らしくなったね」と微笑んだ。
新生少年ハリウッドが、自分たちの力で「少年ハリウッド」になった。シャチョウは5人を信じていたに違いない。彼らなら、本物の少年ハリウッドになれると。
「私の人生は少年ハリウッドのためにある。そして少年ハリウッドは私の人生のためにある。たった一瞬でいい、誰かを、そんな気持ちにさせることが出来る存在。それが本物のアイドルです。誰かの、何かのために存在するエゴイスティックな気持ちってね、極めれば世界のすべてを愛すってところまで辿り着くんですよ」
大げさな言い方だけれども、今の私にはこのシャチョウの言葉が痛いほどわかる。シャチョウのように人生を賭しているわけではないけれど、たしかに、少年ハリウッドは私のためにあると思える。世界の何を見ても、愛するものの中に少年ハリウッドの姿を見つけてしまう。そんなかけがえのない作品と出会えたことに、本当に感謝している。何度ありがとうと思っても足りないほどに。
そして、彼らのライブの幕が上がる。
少年ハリウッド感想2022 第24話「まわりっぱなしの、この世界で」
前回の不和を引きずりながらも撮影は続く。そんな彼らの前に投入されたのは、キャッスルリゾートのマスコットキャラクター・シロートくんだった。
「いいかげんにしろ、この腐れアイドルども!!」
およそテーマパークのマスコットらしくない奇天烈な言動に乗せられ、音声は入らないのをいい事に、メンバーはやけくそ気味に、笑顔で心情を吐露しあっていく。
その言葉だけで捉えれば喧嘩そのものだが、笑顔と、コーヒーカップを回しながらというシチュエーションのシュールさが重さを感じさせない。何より、今まで各々が腹の底に貯めていたモヤモヤを発散する姿は、見ていて爽快ですらあった。
相手に対する不満や、これからに対する不安を吐き出した後に見つけたのは、これまで見えていなかった自分たたちの望みだ。「ハリウッド東京に帰りたい!」「歌いたい!」「俺達は少年ハリウッドだ!」
雨降って地固まるとまではいかなくとも、険悪なムードからは脱した翌日。いつものようにハリウッド東京に来たメンバーに告げられたのは、シャチョウに代わってシーマが社長になったという驚きの事実だった。
そして数日。シャチョウは劇場に現れないまま、キャッスルリゾートのCM放送日を迎えた。「何か、俺ら楽しそうだったな」「本当は全然楽しくなかったのに……」カケルが、自身の持たない言葉で描かれたいつかの記事のように、TVの中で笑う彼らも、その時に持っていなかったものが、フィルムには映っていた。
クリスマスライブというリミットを与えられた少年ハリウッドは、その居場所を守るための強硬手段に出た。大人を締め出し、ステージにあがる五人。突然の停電に見舞われ、ペンライトを一本ずつ客席に灯していく光景は、まるでクリスマス・イブのキャンドルサービスのようだった。光だけが見つめる中、彼らはその歌声をハリウッド東京に捧げた。
少年ハリウッド感想2022 第23話「正しさと正しさの狭間で」
初代少年ハリウッドの中で、誰よりも解散に否定的だったシーマ。そのシーマが再び、ハリウッド東京に現れる。シャチョウに「ハリウッド東京をちょうだい」と、告げるために。
まるで悪役のように登場するシーマだけれども、彼の言うことも客観的な正当性がある。彼ら五人を「少年ハリウッド」というグループ名を与えたのにはシャチョウのロマンチシズムが多分に反映しているからだろうし、あの日永遠にするために幕を引いたはずの世界が、自分のあずかり知らぬところで生まれなおしていたとしたら。
もちろん、シーマも現実的か否かと言えばそうでもなく、経営プランを語ると同じ口で、初代メンバーをもう一度ハリウッド東京に集めて…と言うくだりでは、テッシーに「そんな絵空事」と眉を顰められてしまう。
やり方は違うとしても、シャチョウとシーマの2人が「少年ハリウッド」を特別に、深く強く想っているのは確かだ。新生メンバー5人も、だからこそ戸惑う。
そんな中、「シーマの力添え」でキャッスルリゾートのクリスマスイメージキャラクターに選ばれた少年ハリウッドは、CM撮影の日を迎えた。誰もが見通しの悪い先行きに表情を曇らせる中、早朝の寒々とした空気にキラの明るい声だけが響く。それに対して、いつもになく声を荒げたのはトミーだった。
人と争うことが嫌いで、誰かと誰かが争うことも苦手で、いつもメンバー内で諍いがあれば、それを止めに入ってくれたトミー。そんな彼が誰かと対立してまでも自己主張をするのはおそらく初めてで、だからこそ見ているこちらの胸も痛んだ。それに対し、「仕事」としてのプライドと礼節を語るキラも正しい。
その裏で、シャチョウはシーマと握手を交わし、ハリウッド東京を去る姿が描写された。この時、シャチョウが一体どういう気持で、どういう意図があってこんな行動を取ったのかは今もまだわからないのだけど、今後の展開はシャチョウの思い描いたとおりだったのだろうか。それとも彼らの力を、そしてシーマを信じての賭けのようなものだっただろうか。
少年ハリウッド感想2022 第22話「ファンシーメルシーブラックコーヒー」
少年ハリウッドならいつかやりかねないと思っていた恋愛が絡んだエピソード。まさかそれがキラのものだとは思わなかったけれど。
家の冷蔵庫が壊れてしまい、普段は母親が作ってくれるお弁当を食べているキラが、登校途中に足を止めたサンドイッチ屋。劇場への送り迎えも母がやっているキラにとって、自分でこんなお店に入るのは、おそらくほとんど初めてのことだろう。
キラが足を止めたきっかけでもある店員のお姉さんにすすめられ、苦手な「青葉」が入っているチーズチキンカツサンドを購入するキラ。食べ盛りの男の子がチーズチキンカツひとつで足りるのだろうかとちょっと心配してしまった。あと、クラスでちょっと浮いてるんじゃないかと心配していたけど、気軽に話しかけてくれるクラスメイトもいて安心した。
連日サンドイッチを大量に買ってくるキラの様子に、ひとりだけピンとくるマッキー。やはり最年長なだけあって、5人の中では恋愛経験値も高そうだ。カケルを誘ってキラの尾行を決行する2人は、キラと女性を文字通り草葉の陰から見守る。
16話の「本物の握手」で登場した名も無きファンもそうだけれど、この話でキラが初めて恋をする相手も、とても素敵な年上の女性だった。こんな素敵な人と出会えたのは、彼らにとって本当に幸運なことだったと思う。
誰よりもプロ意識の高いキラが、劇場入りの時間を破ってしまうほど、恋は人を衝動的にさせる。あえなく、初めての恋を散らせてしまったキラだったけれど、いつか「佐伯希星」と過ごした時間を特別なものにする、と約束する。このシーンも、16話の「本物の握手」に通じている。
今はまだ、彼女も、他の沢山の人達も、彼の名前を知らない。だから、こんな少しだけ特別な、だけどいつか遠い想い出になってしまうかもしれないこの日を、「佐伯希星」と過ごした「特別」な日に変えられるように。
「いつかどこかで、僕を見つけてください。僕、あなたが必ずこの日のこと、旦那さんに自慢したくなる存在になります。僕、『佐伯希星』と言います」