きらきらEvery(仮)

書き留めたいことを書く

とんかつDJアゲ太郎

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本当は見に行く優先順位低めで、のんびりしてるうちに上映時間が減り、公開が終わり、結局配信で見ることになるのかなと思っていた本作ですが、あんまりにもあんまりで悲しい気持ちになったので、ここは見て応援!の気持ちで行ってきました。

とんかつDJアゲ太郎』どこをどう見てもふざけてんのか?!そうだよコメディだよ!ってタイトルやらキービジュやらティザーサイトやら予告やらだったんですけど、至極気持ちが良い青春友情・恋愛・夢ストーリーでした。

渋谷で60年以上続くとんかつ屋の三代目・アゲ太郎は今日も今日とて幼馴染4人と人生ゲームをしたり、隣のビルで働く可愛い女の子を眺めたり、店からの鬼電で急いで帰ってはトンカツ用のキャベツを千切りする日々を送っています。そんなある日、お弁当の注文が入り、出前を届けた先が渋谷のクラブ。クラブの店員さんに「ちょっと見ていく?」と誘われて足を踏み入れたフロアには、憧れの女の子・苑子ちゃんが、そしてフロアを一気に沸かす、お弁当を注文してきたDJ・オイリーの姿が。この日からアゲ太郎はDJを目指し、幼馴染たちと奮闘し…と、導入部を書き起こしてみてもやっぱりまっとうな青春ストーリーとなっています。

もちろん笑えるシーンも多いのですが、コテコテのギャグというよりは思わず笑ってしまうような軽さで、また「親子」「夢」「友達」といった要素も強く、特にとんかつ屋二代目のお父さんとの関係の描き方は良かったと思います。

総じて言えるのは、この作品にはストレスが非常に少ない。緩急のためにサガる場面もあるのですが、それもアガるための予定調和だという心構えができるものです。悪く言えば王道すぎる意外性のない構成ですが、この作品にはそれが合っていたと思います。登場人物もみんなアゲ太郎にやさしい世界。ストレスフリー。

原作・アニメともに未読なのですが、実写化ということでだいぶテイストを変えてるんじゃないかと予想。

それにしてもアゲ太郎の憧れであり師匠であるオイリーも、アゲ太郎のライバル?であるDJ屋敷もいいキャラだったな……

監督はまだお若い方のようなので、今後の作品も楽しみ!