きらきらEvery(仮)

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KING OF PRISM -Shiny Seven Stars- 1章

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『見せてあげるよ!世界は輝いてるって―――』

 

※このエントリはネタバレを含んでいますのでご注意下さい。

 

とうとうShiny Seven Stars(以下、スッスッス)の第一章が公開された。キンプリで新たに登場した7人のエーデルローズ新入生たち。キンプリ・キンプラは、その名前の通り、オバレの、ヒロの物語だった。そしてようやく今回、彼らの物語が始まるんだなあ、とOPを見て実感した。そうなんです、これはTVシリーズを劇場版に編成して先行上映しているものなので、OPがあるのです。そういえばキンプリ・キンプラもOPはなかったな、とようやく気がついた。1度目は与えられた輝きを受け止めることで必死過ぎてどのシーンでも泣かなかったんですが、2度目はOPで泣いた。隣の女性も泣いていた。友人も多分泣いていた。

初見は最速上映に参加したのだけど、キンプリの新作を待ちわびたヤバいオタクたちが、息を殺して、画面や音からの情報を取りこぼさないように集中する一体感が心地よかったし、誰も知らない展開に直面して、思わず笑ったりどよめいたりと、応援上映ではないけれども、映画館という一つの箱のなかで一つの作品を共有しているという空気がとても良い体験となった。特に冒頭のオバレによるプリズムジャンプ、その中でもコウジのジャンプはひときわヤバみがすごく、ヒエエ…と言った笑いともうめき声ともつかない声がいたる所から漏れ聞こえていたし、間違いなく私も漏らしていた。

キンプリ・キンプラのときから感じているのだけれど、「笑い」が感情に触れ、リアクションを呼び起こす速度は他のどのアプローチよりも速いんじゃないだろうか。ただそれは、強い刺激であればあるほど、2度目、3度目の体験時に、初回の衝撃からの落差が大きくなってしまう。もしキンプリが面白いだけの物語だったらこんなにリピーターがいるわけはなく、きちんと「笑い」意外の要素もあり、さらには「笑い」の奥にも別の顔を潜ませているからこそ、私たちは中毒者のように何度も何度も映画館に足繁く通うのだと思う。

私がキンプリ・キンプラに通ったのは、鑑賞後のなんとも言えない多幸感が大きな理由だった。キンプリではシンちゃんの、キンプラではヒロ様のプリズムショーが本当に好きで、その後のドLOVEやViVi℃で、プリズムショーの余韻に浸りながら多幸感を脳内でくゆらせるのが本当に好きだった。(こう書くと本当に電子ドラッグみたいだな…)全2作が劇場で、1つの作品として制作されたのに対して、今回のスッスッスはTVシリーズなので1話20分強で収められている。(今後はわからないけど、基本的には1話毎にオチが付くと思う)つまりクライマックスが分散されてしまうので、どうなるんだろうと思ったけれど全くの杞憂だった。とにかくすごい。すごいプリズムショーが見られる。特に1章ではユキノジョウのプリズムショーが素晴らしく、着物モチーフの衣装、満開の藤棚、さらに足元は水面と、わけがわからない物量で画面を覆い尽くす。どうなってるんだ、CG班は息をしていますか? ビジュアルもさることながら、プリズムショー・プリズムジャンプと、スタァの内面の描写のリンクがドラマチックですごい。今回はユキノジョウとタイガのプリズムショーを堪能することが出来るのだが、プリズムショーとドラマという点では、ユキノジョウが抜きん出ていたと思うし、それがきちんと描かれていたのもよかった。*1 どちらのショーも素晴らしかったけど、自分だけなく、自分の中に流れる血と宿命に悩み、抗い、そして受け入れたショーは圧巻だった。対するタイガのショーは予想外にキュートな展開で、また新しい彼の魅力に気がつけた。3話のタイガきゅん、ずっと可愛いよね。

そういえば「おじさん組」はそれぞれ継ぐ家がある問題もあり、第二章のカケル・ミナト回も大変楽しみなような不安なような。と書いているあと6時間後には二章が公開されてしまう。

他にもいろいろ書きたいことがあるけどまとまりません。毎回挿入されるお風呂シーン。Twitterで「仁は真っ裸なのに聖は前を隠すところが駄目」とあったけど確かに。でも逆に仁は顔を仮面で覆っているから、それぞれの得手不得手があるのだろう。(仁の下半身は得手だった…?)話数ごとの細かい感想はまたそのうち書ければなあと思います。

*1:ユキノジョウは連続4回転、タイガは連続3回転、カラットもユキノジョウが上だった